実は、「Culture Machine」によって環境条件を緻密にコントロールすることで、植物の成長の可能性を一段と引き出し、私たち人間に有用な成分を多く含んだ野菜などの生産が可能となる。わかりやすく言えば、サプリメントのような野菜が生まれるかもしれない、ということ。美容や健康といった分野への応用も夢ではないだろう。

「植物工場は発展途上の分野であり、まだまだ未知の領域が多く残されています。だからこそ、大きなビジネスチャンスになるし、持続可能な食料生産の実現や、食を通じた健康促進などの点で社会貢献にもつながると考えています」(山田氏)

消費地に近い場所で高付加価値な野菜を栽培できる植物工場。これがスタンダードになれば、これまでにない新鮮で栄養価の高い野菜なども続々と誕生し、私たちの食と健康はより豊かになるだろう。都市だからこその新しい農業の形──東京が植物工場の一大拠点になる日も近いのかもしれない。

(取材・文/安倍季実子)

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テクノロジーで次世代の農業を切り開くプランテックスのメンバー。後列中央が代表の山田耕資氏
※当記事は「TOKYO UPDATES」からの転載記事です。
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