この立場は、これまで財務相を務めてきた(そして次期首相となるかもしれない)ショルツの姿勢と一致する。ショルツにとってもリントナー率いる自由民主党と組めば、SPD内や緑の党の左派と一線を画する助けになる。

つまり、CDUとSPDのどちらが勝っても、リントナーは財務相の座を獲得できそうだ。だが、障害がないわけではない。例えば、緑の党の共同党首ロベルト・ハベック。人気作家で、シュレスウィヒ・ホルシュタイン州の元副首相で、テレビ映りもいいハベックは、女性を選ぶべきだという党内のプレッシャーがなければ、緑の党の首相候補になっていたかもしれない。

だが、ベーアボックの支持が振るわなければ、連立交渉でハベックの存在感が増して、財務相の座を要求するかもしれない。その経済政策は、リントナーとは対照的だ。ハベックは気候変動対策と技術革新に投資するため、連邦債務の上限緩和を唱えている。

とはいえ、リントナー率いる自由民主党にとって、連立入りのチャンスはこれが最後だろう。そんななか、リントナーがまたも頑固な姿勢を貫けば、歴史の評価は厳しいものになりかねない。

From Foreign Policy Magazine

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