中国の介入がアフガニスタンの安定につながるなら、欧米諸国に広まる可能性のある好戦的なイスラム主義の撲滅に、アメリカよりも成果を上げられる可能性が高い。逆に中国がアフガニスタンに平和をもたらすことに失敗しても、外国の敵と戦っているイスラム戦士たちの関心は、中国の投資をめぐる利害関係に移り始めるかもしれない。
だが中国が米軍撤退後のアフガニスタンを思いどおりに操ることができたとしても、米軍の撤退は中国にとって深刻な結果につながる可能性がある。バイデン米政権はこれまでアフガニスタンに注いでいた軍事力と関心を、今後はインド太平洋地域に振り向けられる。そうすれば、台湾や南シナ海などに対する中国の拡張主義的な野心に対抗する上での力にもなる。
米政府にとっては、今やアフガニスタンのある南アジアよりもインド太平洋のほうが、戦略的利益ははるかに大きい。中国に長期的に対抗する上では、後者に焦点を移したほうがはるかに優れた投資になり得る。たとえアメリカの面目がつぶれ、アフガニスタンの人々が大きな犠牲を払うことになったとしても。
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