バイデン陣営はまた、2年後の中間選挙で改選時期を迎える共和党上院議員の動向にも期待している。

激戦の予想される州では、法案成立の実績が欲しい現職共和党議員がコロナ対策などでバイデン政権に協力する可能性がある。共和党はぎりぎりで上院の過半数を制している状態だから、マコネルとしても現職が議席を失うリスクは回避したい。

「協力的な共和党議員はかなりいる」と言うのは、ミシガン州共和党の元幹部で、与野党の和解を促す「リンカーン・プロジェクト」の立役者であるジェフ・ティマーだ。

「穏健派の一部を取り込んだグループを形成し、バイデンを中道派の側に引き寄せたい。(法案の)採決のたびにバイデンが極左のバーニー・サンダース(上院議員)に頼るようでは困るから」

※後編:党内左派の人事でバイデンの力量が試される、「妥協はバイデンの持ち味」 に続く

<2020年11月24日号「バイデンのアメリカ」特集より>

激戦州での票の出方に一喜一憂することも、現職大統領の独断的かつ勘違いな勝利宣言に動じることもなく、テッド・カウフマン(大統領選で勝利を確実にしたジョー・バイデンの地元デラウェア州選出の元民主党上院議員)率いるバイデン陣営の政権移行チームは、ズームや電話会議を利用し、時にはソーシャルディスタンスに留意しつつも対面で、綿密な協議を重ねていた。
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