では、世界規模のパンデミックが起きたらどこに逃げればいいだろうか。ボイドとウィルソンは9つの「復興関連分野」について、陸上の国境線を持たず、25万人以上の人口を擁する世界20カ国を調べた。

その結果、最も避難先として優れているのはオーストラリアだった。「エネルギーと食料が過剰なほど豊富」な点が評価された。オーストラリアでは、エネルギーの生産量は住民の生存に必要な量の482%に達する。また、食料生産に至っては必要量の10倍近かった。「どちらを取ってもオーストラリアは世界一だ」とボイドらは言う。

僅差で2〜3位となったのがニュージーランドとアイスランドだ。上位3カ国はマルタや日本を含む4位以下の国々を大きく引き離している。

世界の海に囲まれた国々を獲得ポイント順に並べると以下の通りとなった。

1.オーストラリア

2.ニュージーランド

3.アイスランド

4.マルタ共和国

5.日本

6.カボベルデ

7.バハマ

8.トリニダード・トバゴ

9.バルバドス

10.マダガスカル

11.キューバ

12.モーリシャス

13.フィジー

14.モルディブ

15.スリランカ

16.コモロ

17.ソロモン諸島

18.ジャマイカ

19.フィリピン

20.バヌアツ

ボイドによれば、現代の技術をもってすれば、人類は数百万の人々を死に至らしめかねない病気を誤って野に放ってしまう可能性がある。「最悪のシナリオは、複数の遺伝子組み換え病原体がいくつも1度に外に出てしまうことだ」と彼は言う。「私たちの研究からは、一部の島国は、壊滅的な厄災を経ても技術が生き残る特質を備えていることが明らかになった」

「保険をかけるようなものだ」とウィルソンは言う。「使う必要のある事態にならないことを祈りつつも、災害対策は事前にやっておく必要がある」

(翻訳:村井裕美)