[ブダペスト/ダブリン/プラハ 6日 ロイター] - アイルランドとブルガリアの報道機関が6日、爆破予告メールを受け取った。「ミハイル・アンドロポフ」と名乗るメールの送信者は、欧州各地で相次ぐ民間航空機に対する偽の爆破予告について犯行を主張した。

メールはブルガリアのノバTVと、アイルランドの公共放送RTEに送られ、RTEは事務所から従業員を避難させ、番組の放送を中断した。メールには「西側諸国へのメッセージ」という見出しが付いており、欧州各地の交通機関に対する一連の攻撃の前兆であることを示す脅迫内容が記されていた。英放送局スカイも脅迫を受けたと明らかにした。

ロイターは、送信者の身元やメールの発信元、また3日以降に影響を受けた数十便の一部または全てに対する脅迫と同一の送信元からのものかどうかを特定できなかった。

<EU委員「背後にロシアの可能性」>

ただ、こうした一連の偽の爆破予告は、ウクライナを支援してきた国々を標的とした「ハイブリッド型」の妨害工作の一環ではないかとの欧州当局者の懸念を一段と強めている。多くの当局者がロシアの関与を指摘しているが、ロシア政府は関与を否定している。

多くの欧州当局者は、実行コストが安く、関与を否定しやすく、武力による報復を招く恐れがない「ハイブリッド型」または「グレーゾーン」の妨害活動をロシアが展開しているとして同国を非難している。

欧州連合(EU)欧州委員会のビルクネン委員(技術担当)は5日、ロイターに対し、欧州は2022年以降、重要インフラへの破壊工作、ドローン(無人機)の侵入、サイバー侵害、選挙介入など、さまざまなハイブリッド作戦に直面してきたと説明。その上で「われわれは常に攻撃にさらされている」とし、「こうした作戦の狙いは、われわれの社会を不安定化させ、国民の間に不信感を生み出すことだ」と述べた。

同氏はさらに「さまざまなハイブリッド作戦の背後にいるのが必ずしもロシアであるとは限らない」としつつ、「かなり多くの場合において、ロシアが関与している」と述べた。

スペインのアルバレス外相は、欧州諸国は「ハイブリッド型の攻撃とある種の心理戦」に直面しているようだと述べた。

欧州各地では5日、20便以上の民間航空機に対し偽の爆破予告が相次ぎ、一部が予定外の空港への着陸を余儀なくされたほか、戦闘機が出動する事態となった。

イタリアの空港当局筋は6日、プラハ発ローマ行きのウィズエアー機がベネチアに目的地を変更したと述べた。ただ、十数件の偽の予告があったにもかかわらず、航空便への直接的な混乱は全体として大幅に少なかったとした。

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