[クアラルンプール 5日 ロイター] - マレーシア中央銀行は5日、政策金利である翌日物金利を8会合連続で2.75%に据え置いた。2027年も力強い経済成長が続くと予想した。
ロイター調査に回答したエコノミスト29人の大半が現状維持を予想していた。
中銀は声明で「経済のファンダメンタルズは健全で、27年も成長は底堅さを保つ見通しだ」とした。世界的に好調なテクノロジー分野と堅調な観光客消費に支えられ、外需が引き続き成長の主要なけん引役になると見込んだ。
一方、中東での紛争の長期化や1次産品の生産減少が成長見通しの下振れリスクになると指摘した。
中銀によると、年初来の総合インフレ率は平均1.8%、コアインフレ率は同1.9%だった。政府の補助金やその他の支援策が物価上昇の抑制に寄与したとしている。
27年は地政学情勢や世界的な1次産品価格の上昇、悪天候がインフレを押し上げる可能性があるとした。
通貨リンギの対ドル相場は政策金利の発表後も変わらず、0.3%高の水準を維持した。
中銀は、現在の金融政策が物価安定の継続と持続可能な成長という見通しに整合していると説明した。情勢の変化を注視し、国内のインフレと成長への影響を見極める考えを示した。
OCBCのシニアエコノミスト、ラバンヤ・ベンカテスワラン氏は、金融政策正常化の余地はなお十分にあるとの見方を示した。「成長見通しは引き続き力強く、インフレ率は27年にかけて緩やかながら上昇すると予想される。こうした状況を踏まえ、27年1月に25ベーシスポイント(bp)の利上げがあるとの従来の予想を維持する」と述べた。