Virginia Furness

[ロンドン 4日 ロイター] - 国連環境計画(UNEP)は4日公表した「2026年適応ギャップ報告書」で、異常気象は頻度と深刻さが増しており、先進国による途上国の気候変動への適応支援は必要とされる年間3050億ドルを大幅に下回っていると指摘した。

先進国からの資金拠出は、2024年に10億ドル増加して282億ドルとなった。しかし途上国は熱波や干ばつ、山火事、洪水が一段と深刻になっており、先進国による支援は必要額のごく一部にとどまった。

11月にトルコで開かれる第31回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP31)では、途上国向けの気候変動対策資金として年間3000億ドルを拠出するという、COP29で合意された公約の達成が遅れている理由が検証される見込み。この金額はUNEP推計の必要額3050億ドルに近い。

世界の気温は数年以内に産業革命前比1.5度上昇の閾値を超えると予測されており、生態系の回復やインフラ強化など適応策の加速が必要だと報告書は指摘した。

報告書によると、ブラジルで昨年開かれたCOP30では、途上国向けの適応資金を3倍に増やし、2035年までに年間1200億ドルに引き上げることで合意した。

途上国が気候変動に適応するのに必要な資金は35年までに年間4200億ドルに達すると予測されている。

UNEPのアンダーセン事務局長は、「世界は現在の気候条件にさえ適応できていない。まして、気温上昇が1.5度を超えた場合に何が起きるかを考えれば、なおさらだ」と述べた。

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