[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが序盤の安値からは持ち直したものの、下落して取引を終えた。米中間選挙で民主党が圧勝し、市場の不透明感が後退した。
3日投開票の米中間選挙で、民主党が上下両院の過半数を奪還した。不人気な対イラン戦争への強い不満や生活費高騰への不安、トランプ氏の政権運営に対する怒りを背景に、有権者がトランプ大統領に厳しい審判を下した形となった。
今回の結果を受け、市場にとって不透明要因が一つ取り除かれた。市場はイラン戦争の影響や、成長とインフレを押し上げている人工知能(AI)ブームへの対応に苦慮している。投資家がイラン戦争を巡る米政府の次の一手を見極めようとする中、この日の原油価格は急落した。
シルバー・ゴールド・ブルの外為・貴金属リスク管理ディレクター、エリック・ブレガー氏は「リスクオンの雰囲気だ。恐らく『うわさで売って事実で買う』動きと、不正選挙の結果を巡る泥沼にはまらずに済んだという安心感が交錯しているのだろう」と指摘。「ファンダメンタルズ面では、データセンターなどに関する民主党の立場を踏まえると、AIを巡る懸念が一段と強まる可能性は依然として残る。だが当面は、トランプ氏がこの結果に抵抗しないという安心感が市場に広がっている。全般的にリスクオンとなれば、ドルにとっては概ねマイナス要因となる」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は0.25%安の101.60。取引序盤で、9月30日以来の安値となる101.21まで下げる場面もあった。
ドルは対円で0.14%安の158.43円。
ユーロは0.21%高の1.1217ドル。
英ポンドは0.38%高の1.3462ドル。一時、7週間ぶりの高値となる1.3503ドルまで上昇した。英ポンドは6営業日続伸の勢いで、これは7月6日まで続いた8営業日続伸以来の長さとなる。イングランド銀行(英中央銀行)は5日に金融政策を発表する。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む米連邦準備理事会(FRB)が12月の会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)利上げする確率は81.2%と、前日の77.4%から上昇した。
ドル/円 NY午後3時 158.40/158.42
始値 158.42
高値 158.66
安値 158.18
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1218/1.1219
始値 1.1254
高値 1.1272
安値 1.1214