Victoria Waldersee Mireia Merino
[マドリード 3日 ロイター] - スペインのプエンテ運輸相は3日、先週発生した同一路線における今年2度目の列車死亡事故を受け、辞任を表明した。犠牲者らへの緊急支援策と新たな安全対策を発表した数時間後の表明となった。
10月28日に中部ウルダ近郊で起きた今回の事故では69人が死亡。1月にも同じ路線で同じ鉄道会社が関係する事故が発生し、46人が死亡していた。
プエンテ氏は、議会解散中に開かれる常設委員会で議員らに対し「スペインのような国の運輸相が、1年足らずでこれほどの重大事故が2度も発生する中で職にとどまることはできない」と述べた。
サンチェス首相はXへの投稿でプエンテ氏を称賛し、仕事ぶりに謝意を表明。被害者を最優先し、政治的責任感に基づいて行動したと述べた。
プエンテ氏はこれまで辞任を否定していたが、事故を知って数分以内に辞任を決めていたと説明。ただ、予備調査が始まり、被害者への補償と鉄道の安全性向上に向けた最初の措置が講じられるまでは職にとどまることにしたと述べた。
今回の安全対策には、信号システム故障時に運転士が目視で前方確認する際の速度を時速40キロに制限する措置や、プエンテ氏が世界初になるとした人工知能(AI)エージェントの鉄道システム導入などが盛り込まれた。
政府はまた、事故被害者に対する強制加入旅客保険の支払額倍増、補償金の支払い迅速化、一時的に働けなくなった場合の補償拡充を約束した。