[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は3日、ECBによる12月の追加利上げがほぼ不可避となっているとの見方を示した。すでに多くの政策当局者が12月の利上げを支持しており、ナーゲル総裁もその一人に加わった。実現すれば今年3回目の利上げとなる。
ナーゲル総裁はベルリンでの講演で「今日の時点で見れば、12月の利上げは実施が非常に濃厚だ。インフレ見通しが大幅に改善しない限り、利上げ以外の選択肢はほとんどないようだ」とした。
ナーゲル総裁は、インフレがECBの「悪化(アドバース)」シナリオに近づいており、物価上昇圧力は9月の予測で示された水準を上回るとの見方を示した。ECBが物価安定の責務を達成するには「かなり遠い」状況にあると認める一方、今回のインフレ急加速は主にECBが制御できないエネルギー価格の上昇によるものであり、この上昇が二次的な影響を及ぼしている兆候はほとんどないとの認識も示した。
ECBは先週の理事会で、主要政策金利である中銀預金金利を2.5%に据え置いた。急速なインフレが定着していないとの前提に基づく判断だったが、立場や信条の異なる政策当局者からは、今回の据え置きは一時的なものにとどまる公算が大きいとの声が上がっている。
12月の利上げが完全に織り込まれているわけではないものの、金融市場の投資家は今後1年で2─3回の利上げを見込んでいる。インフレ率が今後何年にもわたり目標の2%を上回る状態が続くとみているためだ。