<為替> ドルがユーロなどの主要通貨に対しおおむね軟調に推移した。この日は米・イラン和平協議への期待から原油価格が急落。米国債利回りも低下した。今週は3日投開票の米中間選挙のほか、主要経済指標の発表を控えており、市場では重要イベントを前に様子見姿勢が強まっている。 米国とイランの和平協議を仲介するカタールとイランの協議が継続していることで、中東の原油供給混乱は緩和されるとの期待が高まり、原油価格はこの日の取引で約7%急落。 この日発表の米経済誌指標では、米供給管理協会(ISM)の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が55.5と、9月の54.5から上昇した。PMIは今年、拡大と縮小の境目となる50を上回って推移しており、製造業の拡大が示されている。 今週は労働市場を巡る指標の発表が相次ぐが、労働省が6日に発表する10月の雇用統計が特に注目されている。 終盤の取引でドル/円は0.23%高の157.89円。日銀は2日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)の全文で、基調的な物価上昇率の2%目標への定着を見極める上で、予想物価上昇率、企業の賃金・価格設定行動、2%物価上昇を前提とした慣習や社会規範の広がりの3点を重視するとした。 主要通貨に対するドル指数は0.22%安の101.76。一時は101.42と、9月30日以来の安値を付けた。 ユーロ/ドルは0.3%高の1.1192ドル。格付け会社フィッチは10月30日、フランスの長期発行体格付けを「A+」に据え置いたものの、財政状況の悪化と政治の分断が債務の安定化に向けた見通しを損なっていると警告し、格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。ただ、それでもユーロは堅調に推移した。 暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.5%安の7万6645.42ドル、イーサが1.14%安の2236.50ドル。いずれもやや下げ渋ったものの、世界最大の暗号資産交換業者バイナンスが大規模なハッキング被害を受け約63億ドル相当の暗号資産が流出したことを受け、先週付けた安値圏での推移が続いている。バイナンスによると、ハッキング被害後に取引を再開して以降、顧客による引き出しは差し引き47億2000万ドルに達した。 今週はイングランド銀行(英中央銀行)のほか、オーストラリア、ノルウェー、スウェーデンなどの中央銀行が金融政策を発表する。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 長期国債利回りが低下した。イランとカタールの当局者による協議を受けて戦争終結への期待が高まり、原油価格が7%超下落したことが背景。投資家は3日の米中間選挙も見極めたいとしている。 一部の投資家は、民主党が勝利すればAIデータセンターの建設が抑制され、株価の重しになる可能性を懸念している。ディガロマ氏は「株式の売りに備えてヘッジする動きから、質への逃避が幾分起きている。われわれは皆、中間選挙の行方を見極めようとしている」と述べた。 米10年債利回りは直近で3.3ベーシスポイント(bp)低下の4.896%。30年債利回りは3.8bp低下の5.271%となった。 30年債利回りは取引時間中に9月9日以来、10年債利回りは9月10日以来の低水準を付けた。 景気見通しの指標として注目される2年債と10年債の利回り格差は31.3bpに縮小し、利回り曲線はフラット化した。それまでの3営業日はスティープ化していた。 米連邦準備理事会(FRB)の政策金利見通しを反映しやすい2年債利回りは、4.581%で横ばいだった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> S&P総合500種が下落して取引を終えた。米国とイランの和平合意への期待から原油価格が急落した一方、アップルの株価は四半期決算の発表を前に下落した。市場では、3日の米中間選挙を見極めようとする動きも見られた。
イランが和平協議に応じる姿勢を示したことを背景に、長期ゾーンの米国債利回りは低下し、北海ブレント先物も下落した。取引序盤には、ダウ工業株30種が一時500ドル超、ナスダック総合が一時200ポイント超上昇するなど、大幅高となった。
アップルは、四半期決算発表を前に1.5%安で引けた。引け後に発表した第4・四半期(7─9月)の売上高は1144億8000万ドルと、LSEGが集計したアナリスト予想平均(1133億9000万ドル)を上回った。
アマゾン・ドット・コムは2.2%、テスラは1%、それぞれ上昇した一方、ソフトウエア大手オラクルは9%近く下落した。同社は社債と株式の発行を通じて200億ドルを調達する計画であることが、2日に提出された規制当局向け文書で分かった。
LSEGのデータによると、S&P総合500種構成企業の第3・四半期決算は前年同期比30%超の増益となる見通しで、その伸びの大部分をAI関連の主力銘柄が占めている。
その他の個別銘柄では、半導体大手マーベル・テクノロジーは13%急落。同社は2日、データセンター向け光学部品を手がけるルメンタム・ホールディングスを、負債を含め総額1150億ドルの全株式交換方式で買収すると発表した。ルメンタムも18.6%下落した。
半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD)は7.5%下落。同社は3日に四半期決算発表を控える。
S&P総合500種では値上がり銘柄が値下がり銘柄を2.2対1の比率で上回った。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 原油価格の急落や米国の中間選挙を控えた動きが背景となり、金相場は反発した。中心限月の清算値は1オンス=3969.60ドルで、前日比1.8%高。スポット金は2.1%上昇し、3954.41ドルとなった。前週末には2025年10月以来の安値を付けていたが、原油価格が約8%下落したことでインフレ懸念が和らぎ、金の需要が高まった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 7%超下落した。イランとカタールの当局者による協議を受け、米国・イスラエルとイランの戦争終結や、中東の原油供給の安定化への期待が高まった。 清算値は、北海ブレント先物が8.66ドル(7.63%)安の1バレル=104.77ドル。米WTI先物は7.66ドル(7.36%)安の96.46ドルだった。 取引時間中の安値は北海ブレントが103.28ドル、WTIが95.15ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 157.94/157.95
始値 157.92
高値 157.96
安値 157.64
ユーロ/ドル NY終値 1.1185/1.1189
始値 1.1206
高値 1.1228
安値 1.1188
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*18.50 5.2868%
前営業日終値 97*08.00 5.3090%
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*25.00 4.9125%
前営業日終値 97*21.00 4.9290%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*05.50 4.7109%
前営業日終値 100*04.00 4.7220%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*01.63 4.5978%
前営業日終値 100*02.63 4.5810%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 51983.98 +213.67 +0.41
前営業日終値 51770.31
ナスダック総合 25164.32 -272.68 -1.07
前営業日終値 25437.00
S&P総合500種 7541.40 -38.67 -0.51
前営業日終値 7580.07
COMEX金 12月限 3969.6 +70.7
前営業日終値 3898.9
COMEX銀 12月限 5088.8 +161.2
前営業日終値 4927.6
北海ブレント 1月限 104.77 ‐8.66
前営業日終値 113.43
米WTI先物 12月限 96.46 ‐7.66
前営業日終値 104.12
CRB商品指数 401.0472 ‐10.0522
前営業日終値 411.0994