[ニューヨーク 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルがユーロなどの主要通貨に対しおおむね軟調に推移した。この日は米・イラン和平協議への期待から原油価格が急落。米国債利回りも低下した。今週は3日投開票の米中間選挙のほか、主要経済指標の発表を控えており、市場では重要イベントを前に様子見姿勢が強まっている。
米国とイランの和平協議を仲介するカタールとイランの協議が継続していることで、中東の原油供給混乱は緩和されるとの期待が高まり、原油価格はこの日の取引で約7%急落。バノックバーン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「市場全体として底堅さがみられる。原油価格は米WTI先物期近物の12月限が先週末に1バレル=105ドルを試したが、足元では100ドルを下回っている」と指摘。「週末に入った時点では株価下落、原油高騰と、全ての状況が悪かったが、週明けには状況が一変し、市場全体に安堵が広がっている」と述べた。
この日発表の米経済誌指標では、米供給管理協会(ISM)の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が55.5と、9月の54.5から上昇した。PMIは今年、拡大と縮小の境目となる50を上回って推移しており、製造業の拡大が示されている。
今週は労働市場を巡る指標の発表が相次ぐが、労働省が6日に発表する10月の雇用統計が特に注目されている。
終盤の取引でドル/円は0.23%高の157.89円。日銀は2日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)の全文で、基調的な物価上昇率の2%目標への定着を見極める上で、予想物価上昇率、企業の賃金・価格設定行動、2%物価上昇を前提とした慣習や社会規範の広がりの3点を重視するとした。
主要通貨に対するドル指数は0.22%安の101.76。一時は101.42と、9月30日以来の安値を付けた。
ユーロ/ドルは0.3%高の1.1192ドル。格付け会社フィッチは10月30日、フランスの長期発行体格付けを「A+」に据え置いたものの、財政状況の悪化と政治の分断が債務の安定化に向けた見通しを損なっていると警告し、格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。ただ、それでもユーロは堅調に推移した。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.5%安の7万6645.42ドル、イーサが1.14%安の2236.50ドル。いずれもやや下げ渋ったものの、世界最大の暗号資産交換業者バイナンスが大規模なハッキング被害を受け約63億ドル相当の暗号資産が流出したことを受け、先週付けた安値圏での推移が続いている。バイナンスによると、ハッキング被害後に取引を再開して以降、顧客による引き出しは差し引き47億2000万ドルに達した。
今週はイングランド銀行(英中央銀行)のほか、オーストラリア、ノルウェー、スウェーデンなどの中央銀行が金融政策を発表する。
ドル/円 NY午後3時 157.91/157.93
始値 157.92
高値 157.94
安値 157.64
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1194/1.1195
始値 1.1206
高値 1.1228
安値 1.1191