[北京/ドバイ 2日 ロイター] - オマーンのハイサム国王は2日、中国の習近平国家主席と会談し、優遇措置を伴う二国間の貿易・投資協定を提案した。
ハイサム氏は1日から2日間に日程で北京を訪れている。オマーンの国家元首による訪中は、両国が1978年に国交を樹立して以来初めて。
ハイサム氏は北京の人民大会堂で行われた会談の冒頭、「こうした協定は貿易・投資の新たな道を開き、両国間の商業・投資交流を促進、強化すると確信している」と述べた。
国営オマーン通信によると、ハイサム氏は中国との貿易規模を拡大するとともに、共同投資基金を通じて再生可能エネルギー、人工知能(AI)、デジタル技術、宇宙、防衛など幅広い分野で事業を推進したいとの意向を示した。
中国はオマーンにとって最大の貿易相手国。2025年11月に北京とマスカットを結ぶ直行便が就航し、観光やビジネスのつながりが強まった。中国に原油やエネルギー製品を輸出するオマーンは、再生可能エネルギーの供給網や電子商取引の一段の発展も目指している。
習氏はハイサム氏に対し、中国はオマーンとの関係を拡大・深化させることを、両国にとって『共通の戦略的選択』と捉えていると述べた。
代表取材団の報告によると、習氏は会談で「あなたと共に中国とオマーンの戦略的パートナーシップを一段と高い水準へ導き、両国民により大きな恩恵をもたらし、地域の平和、安定、繁栄に貢献する用意がある」と語った。
ハイサム氏は中東の紛争には直接言及しなかったが、国際的な安全保障、安定、協力の強化に向けた中国の取り組みを称賛し、「われわれの地域に関わる主要な問題についての中国の立場にも、深い感謝の意を表する」と述べた。
中国外務省は先週、対話と緊張緩和を促すため、近く中東諸国に特使を派遣すると発表した。