[1日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は1日、西サハラ地域で35年続いた国連平和維持活動(PKO)が終了すると述べた。活動を担う国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)の任期延長が、国連安全保障理事会で実現に至らなかったため。
西サハラを自国領土と主張するモロッコは今回の決定を歓迎したが、アルジェリアが支援する「ポリサリオ戦線」は懸念を表明した。
ポリサリオ戦線は、旧宗主国のスペインが1976年に撤退して以来、西サハラでの独立国家設立を求めてきた。
MINURSOは、1991年に国連の仲介でモロッコとポリサリオ戦線が停戦した際に設置された。
グテレス氏は声明で、11月1日にMINURSO「清算段階」が開始し、資産は監視団への拠出国へ返送されると語った。
安保理は1年前、モロッコ主権下で西サハラに自治権を与えるモロッコ案を紛争解決の「最も実現可能な」ソリューションとする米国起草の決議を採択していた。ロシアは昨年の投票を棄権。今年は、モロッコ案を国連が支持する立場を明確化し、PKOを縮小する内容の米国主導の決議に拒否権を行使した。
安保理はその後、ロシアが出した対案を否決し、PKOは新たな任務を与えられないまま任期切れを迎えることになった。