Ruma Paul

[ダッカ 31日 ロイター] - バングラデシュ保健省によると、10月1―30日のデング熱による死者数173人となり、月間としては9月の148人を上回って2026年の最多となった。専門家らは、年内に感染拡大の勢いが著しく低下する公算は小さいと警告している。

保健省のデータによると、10月30日までの26年のデング熱による死者数は418人に上り、入院者数は13万3000人を超えた。

バングラデシュは、はしかの流行では1200人超が死亡し、既にひっ迫している医療システムへの負担が一段と強まっている。

医師らによると、多くのデング熱患者は重い合併症を発症しないと入院しない傾向がある。内科専門医の1人は、再感染や診断・治療の遅れが重症化や死亡の原因になっていると指摘した。

過去にデング熱にかかったことがある人は、再感染した場合に重症化するリスクが高まる可能性があるという。蚊の繁殖場所を駆除し、症状が現れたら直ちに受診するよう人々に呼びかけている。

保健専門家らは、デング熱ウイルスの四つの血清型すべてが流行していることが重症化のリスクを高めていると警告している。ある血清型に感染した人が、後に別の血清型に感染する可能性があり、合併症のリスクが高まる。バングラデシュではまだデング熱ワクチンは導入されておらず、当局は長期的な対策として導入を検討している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。