Mei Mei Chu Liz Lee
[北京 30日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は30日、ドイツのシュタインマイヤー大統領と北京で会談し、「理性的で実務的かつ友好的」な対中政策を取るよう求めた。欧州との貿易摩擦が強まる中、平等や互恵、戦略的安定に基づく「全方位的な戦略パートナーシップ」を支持する考えを示した。
習氏は「この新たな関係のあり方は、われわれが閉鎖よりも開放を、対立よりも協力を支持するという前向きなシグナルを世界に送るものだ」とシュタインマイヤー氏に語った。
シュタインマイヤー氏は欧州連合(EU)が拡大する対中貿易赤字への対応を強める中、5日間の日程で中国を訪問。前日には、中国の経済的自立に向けた取り組みが他の市場を犠牲にしてはならないと警告していた。独仏は、EUに損害を与える国に迅速に対抗する新措置を提案し、中国を念頭に置いているとみられる。
中国はスイスとの自由貿易協定改定やアイスランドとの航空路線新設など、欧州への外交攻勢を展開している。ただ、SOAS中国研究所のスティーブ・ツァン所長は、自国の経済利益を優先する中国の姿勢に対する懸念を和らげる効果は限定的と指摘。従来、中国との緊密な経済関係を推進してきたドイツ産業界からも、対中政策の厳格化を求める声が強まっていると述べた。