Lawrence Delevingne Summer Zhen Elizabeth Howcroft

[ボストン/シンガポール/パリ 30日 ロイター] - 世界最大の暗号資産(仮想通貨)交換業者バイナンスがサイバー攻撃を受けて63億ドル相当の資産が流出した事件で、トランプ米大統領は30日、北朝鮮のハッカーが関与したかは分からないとした上で、政権として調査していると述べた。

アナリストは北朝鮮が事件に関与していると分析しており、金融資産の窃盗事件として史上最大となる可能性を指摘した。

トランプ氏は、盗まれた資金を一部でも回収できると思うかと記者団に問われ、「ハッキングだった。それが問題だ。昔は小切手に署名してお金を引き出したものだが、これは違う」と指摘。一方、「ただ、バイナンスは状況をほぼ掌握していると言っている」と述べた。

関係者によると、バイナンスは米連邦捜査局(FBI)や米シークレットサービス(USSS)に協力している。

FBIは「事件を認識しており、活動の範囲を把握し、潜在的な影響を評価し、適切な捜査手続きを調整するため、関係する官民の協力先と連携している」と表明した。

USSSは、捜査関係者が「民間の協力企業と24時間態勢で連携し、29日にバイナンスから盗まれた資金の特定、凍結、追跡、回収に取り組んでいる」と説明した。

ステーブルコイン発行会社テザーは、事件に関連する約15億7000万ドルの資産を凍結したと発表。サークルは8億ドル超を凍結した。

バイナンスに主要な営業免許を交付したアブダビ金融サービス規制庁は「バイナンスと緊密に連携し、事件を注視している」と表明した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。