[アトランタ(米ジョージア州) 30日 ロイター] - 茂木敏充外相は30日、米アトランタで開かれた20カ国・地域(G20)外相会合に合わせてロシアのラブロフ外相と会談し、同国サハリン州でロシア当局に拘束された北海道新聞記者の解放を求めた。
ウクライナ情勢や長年の領土問題を巡って関係が緊張する中、日ロ高官が会談を開くのは異例。
外務省は声明で「茂木大臣から現下の日ロ間の諸問題等に関し、日本政府の立場に基づいて、申入れや主張を行った」とした上で「サハリン州における邦人拘束の件については、茂木大臣から即時解放を強く求めた」と説明した。
ロシアは今月13日、極東サハリン州で日本人記者をスパイ容疑で拘束したと発表していた。
また声明は、茂木氏が「ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現のため、ロシアが前向きな対応をとることを改めて強く求めた」とし、両大臣は「日ロ関係が厳しい状況にある中でも、意思疎通をしていくことにした」と述べた。
インタファクス通信はロシア外務省の発表として、日本側の要請で「ラブロフ外相と茂木外相による短時間の会談」が行われたと報じた。
同省は「ロシア側は、本格的な国家間対話の再開には、日本政府が非友好的な政策を放棄する必要があると強調した」とした。
これに先立ち、アトランタでのG20外相会合では、ウクライナでの戦争を理由に欧州の代表がロシアの参加に異議を唱えたため、恒例の会合前の集合写真撮影が見送られた。