[30日 ロイター] - アジアに重点を置く投資会社PAGは、巨額債務を抱える中国不動産開発大手、中国恒大集団傘下の恒大物業集団の株式51%を40億3000万香港ドル(5億1400万米ドル)で取得する。両社が30日の共同発表で明らかにした。

今回の買収は、中国恒大の清算人が総額450億米ドルの債権を持つ債権者向けに資産を売却し、資金を回収する取り組みの大きな前進となる。ロイターは10月上旬、PAGが恒大物業の株式取得に向け、清算人と独占交渉に入っていると報じていた。

開示資料によると、売却に先立ち、清算人が競争入札を実施した。

PAGは資料で、恒大物業は中国全土の多様な管理物件から安定的かつ継続的な収入を得ていると説明した。

また、上場企業である恒大物業の経営権を取得することで、中国恒大とCEGホールディングスの清算に伴う不透明感が解消され、市場の信頼が高まる可能性があるとした。

資料によると、PAGは今回の株式取得と、その後の買い付けに全ての対象株主が応じた場合に必要な資金を、買収向け融資とPAGファンドⅣが拠出を約束した出資金で賄う。

取得対象の55億2000万株に対する買い付け価格は1株当たり0.8359香港ドルで、28日の終値を29%下回る。恒大物業株は発表を控えて29日に売買が停止され、30日の取引再開後に13.5%下落した。

このほか、PAGは取引完了時に、CEGホールディングスの一部の税金、取引手数料、その他の債務に充てるため、5億元(7500万米ドル)を支払う。

取引完了後、PAGは恒大物業の残りの53億株を対象に、無条件の買い付けを実施する義務を負う。

取引には中国の独占禁止当局の承認などが必要となる。資料によると、2027年2月12日までにこれらの条件が満たされず、適用も免除されない場合、当事者は契約を解除できる。

かつて中国を代表する不動産開発会社だった中国恒大は、中国政府が2020年に不動産部門への規制を大幅に強化した後、3000億米ドルの債務の大半で債務不履行に陥った。

資料によると、中国恒大とCEGホールディングスの清算人は2025年、保有する恒大物業株51.016%の売却を目指していると同社に通知した。

PAGは恒大物業の香港上場を維持する方針。買収規則で認められる最も早い時期に新たな取締役を指名することを除き、事業運営や人員体制を大きく変更する計画はないという。

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