米食品医薬品局(FDA)の定義によると、治療抵抗性うつ病とは、適切な用量と期間で少なくとも2種類の抗うつ薬を服用したにもかかわらず、十分な改善がみられない状態を指す。

うつ病患者の少なくとも30%がこのタイプに該当すると推定されている。心身の合併症リスクが高いだけでなく、治療の長期化に伴い医療費負担が増大することも問題視されてきた。

今回の研究には治療抵抗性うつ病の患者193人が参加。オーストラリア、ドイツ、ポーランド、スペイン、イギリス、アメリカの計38施設で、5-MeO-DMTを用いた鼻腔スプレーの有効用量または非有効用量を投与し、8週間にわたって経過を調べた。大半の患者は投与から2時間以内に帰宅できたという。

投与から約1カ月後、有効用量を投与された患者では症状に顕著な改善がみられ、寛解率は18~26%に達した。非有効用量を投与された患者では8%だった。

クワンによると、5-MeO-DMTは作用時間が短い一方で、「非常に強烈な主観的体験」を引き起こす。シロシビンやLSDなど臨床試験が進む他の幻覚物質でも、長時間の「トリップ」をもたらす点が治療としての普及における障壁となってきた。

頭痛や吐き気などの副作用も
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