Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 27日 ロイター] - 世界気象機関(WMO)は27日公表した報告書で、2025年に大気中の温室効果ガス濃度が過去最高に達したと明らかにした。地球温暖化がさらに進み、極端な気候現象が増える可能性があるとした。
大気中のCO2(二酸化炭素)の世界平均濃度は25年に426.8ppmに達し、産業革命前の1750年の約153%となった。前年から2.8ppm上昇し、年間の上昇幅は過去10年間の平均を上回った。
他の主要な温室効果ガスであるメタンと一酸化二窒素の濃度も25年に過去最高を更新し、それぞれ産業革命前の水準の267%、126%となった。報告書は年間の新規排出量ではなく、大気中に蓄積されたガスの量を測定している。
WMOは11月にトルコで開かれる第31回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP31)の交渉担当者らと共有する予定で、強力なエルニーニョ現象によって今年は濃度が一段と上昇する可能性があると警告した。
WMOのバレット副事務局長は「1ppm上昇するごとに、さらに多くの熱が閉じ込められるため、その一つ一つの上昇が重要だ。われわれは事実上、海洋と大気に過剰な熱を蓄積させている」と指摘。「熱波や熱帯低気圧、暴風雨が過去のデータに基づく想定を上回る速さで激化しているということだ」と語った。
WMOは、化石燃料の燃焼と強力なエルニーニョ現象の発生により、今年のCO2濃度は一段と上昇するとの見通しを示した。
また、電気機器に広く使われる温室効果ガスの六フッ化硫黄(SF6)についても懸念を示し、25年の濃度上昇幅が過去最大だったと指摘した。SF6の地球温暖化係数はCO2の2万4000倍を超え、大気中に1000年以上残留する可能性がある。