Leo Marchandon
[21日 ロイター] - ドイツのソフトウエア大手SAPが21日発表した第3・四半期決算は、売上高が初めて100億ユーロ(112億ドル)の大台に達した。同社は2026年通年の売上高見通しを363億―368億ユーロという従来予想レンジの上限に引き上げた。
第3・四半期のクラウド売上高は26%増の66億7000万ユーロで、非IFRS営業利益は18%増の30億3000万ユーロだった。為替レートを固定したベースのクラウド受注残高は26%増の241億4000万ユーロ(271億1000万ドル)となり、UBSが予測していた24―25%増を上回った。同ベースの営業利益見通しは118億―122億ユーロに据え置いた。
SAPのソフトウエアは世界的大手企業の会計や給与計算に使われているため、同社の受注状況は世界の企業向けIT投資の指標として注視されている。
クリスチャン・クライン最高経営責任者(CEO)はアナリストに対し「当四半期において顧客のクラウド移行を促した最大の要因は人工知能(AI)だった」と語った。
ドミニク・アサム最高財務責任者(CFO)は原油価格の上昇や米金利上昇といった景気に悪影響を及ぼす要因に言及し、第4・四半期が今年の着地を左右することになると述べた。
SAPはクラウド売上高の増加について、顧客が「財務上の困窮」から回復してきたことも追い風になったと説明した。利益率は28.3%から29.5%へ拡大し、フリーキャッシュフローは36%増えて17億2000万ユーロとなった。