[21日 ロイター] - 格付け会社モーニングスターDBRSは21日、米国で物価が高止まりし、イラン戦争によってガソリン価格が押し上げられていることを受け、家計が抱える借金の遅延や貸し倒れのリスクが高まっていると指摘した。
高いインフレで米連邦準備理事会(FRB)は9月に政策金利を引き上げ、追加利上げの可能性も視野に入っている。金利上昇が消費者に与える影響がより鮮明になってきた。
詳細は下記の通り。
・ガソリンの平均価格は今月5日時点で1ガロン当たり4.50ドルとなり、2月のイラン攻撃後に46%上昇した。
・ガソリンの過去4年間の平均価格は1ガロン3.64ドル、イラン攻撃前の1年間平均は3.45ドルだった。
・ノンプライム顧客を主な対象とする貸し手は引当金費用の増加に直面する可能性があり、これが利益を圧迫し、信用格付けに悪影響を及ぼす可能性がある。
・「不測の事態に備えたバッファー」である引当金は、融資の借り手が返済できなくなった場合に生じる信用損失を補うため銀行が積み立てる資金。
・一般的に信用スコアが低いノンプライム顧客の借り手は、コスト上昇を吸収するための財務的余裕が乏しいため、融資返済が遅延するリスクが高まる。
・米金融機関が今月発表した決算では、これまでの与信管理は安定している。経営陣はあらゆる所得層の消費者および経済全体が底堅いと訴えている。