[モスクワ 21日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は21日に行った米国のウィットコフ和平交渉担当特使との会談で、ウクライナでの戦争終結に向け、来月にもウクライナ、米国との協議を再開する用意が原則としてあると伝えた。ロシアのウシャコフ大統領補佐官が明らかにした。

こうした協議は今年2月以降行われておらず、ウシャコフ氏は新たな協議では「戦争終結後のロシアとウクライナのための安全保障体制の構築」に焦点を当てる必要があるとの考えを示した。

ウシャコフ氏はその後、国営テレビ「ベスチ」に対し、ロシア、米国、ウクライナによる新たな3者協議はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開催される可能性があると明らかにした。協議の実施時期は11月中旬になるとの見方を示した上で、ロシアとウクライナの戦争は終結に近づいているとの認識を示した。ただ、実際にどの程度終結に近づいているかを判断するのは難しいとも述べた。

ウィットコフ氏は20日にノルウェーの首都オスロでウクライナのゼレンスキー大統領、ノルウェーのストーレ首相、フィンランドのストゥブ大統領と会談した後、プーチン氏と21日にロシア第2の都市サンクトペテルブルクで会談。プーチン氏とウィットコフ氏の会談は約3時間に及んだ。

ウシャコフ氏によると、ウィットコフ氏はゼレンスキー氏との協議の内容をプーチン氏に説明。欧州諸国とウクライナの姿勢について「新たなアプローチや新たな論点が示された」と報告したものの、「ウクライナを巡る危機の解決という観点では有益な内容は多く含まれていなかった」との認識を示したという。

プーチン氏はウィットコフ氏との会談で、米ロ首脳が今月9日に合意したロシア産ディーゼル(軽油)を巡る合意の履行についても協議。イラン情勢についても話し合い、ウシャコフ氏によると、プーチン大統領は外交による解決の余地は依然として十分に残されているとし、イランを巡る問題の政治的、外交的解決策を模索する取り組みを今後も支援する用意があることを改めて確認した。

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