「高校でのいじめのようなもの」と人気俳優

マークの発言への直接的な反応ではないものの、挑戦的な映画が興行的に苦戦する現状を嘲笑する世間の風潮に言及した俳優ベン・アフレックは、「高校でのいじめのようなものだ」とコメント。「リスクを取る映画を罰したら、つまらない、似たり寄ったりの映画ばかりになる」と述べ、作品の評価を興行的な成功と結びつけることに懸念を示している。

オスカーを2年連続受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督とトムが初タッグを組んだ『ディガー』の興行不振を巡っては様々な意見があるが、業界内からはトムの意欲的な挑戦を称賛する声が相次ぎ、念願のオスカー獲得を後押ししている。

2028年夏公開予定の『デイズ・オブ・サンダー2』で共演する女優アン・ハサウェイは、「私は10点満点」と綴って絶賛し、「自分の目で確かめてほしい」とファンに呼びかけた。また、ジェーン・フォンダもトムの大胆な挑戦に「素晴らしい」と称賛し、役になりきっていたと演技を高く評価している。

アカデミー賞のノミネーションが発表されるのは来年1月で、興行的に失敗したからといってその道が閉ざされたわけではない。投票者である同業者たちから後押しを受け、トムが主演男優賞にノミネートされるのか、多くのファンが固唾を飲んで見守っている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年から2025年後半までロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆。現在は札幌を拠点に海外エンタメ情報を発信している。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。

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