Takahiko Wada
[東京 16日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は16日、全国信用組合大会でのあいさつで、経済・物価・金融情勢に応じて引き続き利上げしていく方針を改めて示した。基調的な物価上昇率が2%に近づいている中、金融環境は緩和的だと述べた。政策調整のタイミングやペースについては「経済・物価の中心的な見通しが実現する確度やリスクを点検しながら検討していく」と説明した。
植田総裁は主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議などに出席するためタイ・バンコクに出張中で、内田真一副総裁があいさつを代読した。
植田総裁は、経済・物価は展望リポートで示してきた「中心的な見通しにおおむね沿って推移している」と述べた。中心的な見通しに対するリスク要因として、中東情勢、人工知能(AI)関連需要の拡大、為替変動を挙げた上で、基調物価が「2%の物価安定目標を超えて上振れていくリスクがある」と指摘した。
金融政策運営に当たっては、基調物価が2%を超えて上振れていくリスクが顕在化し、経済に悪影響を及ぼすことがないよう、基調物価を2%程度で安定させていく観点が「これまでよりも重要になってきている」と語った。