Timothy Gardner Jarrett Renshaw
[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米政権は、過去最高水準にある世界の海上輸送運賃を引き下げるため、ロシアやイラン、ベネズエラなどの原油・石油製品を輸送してきたいわゆる「影の船団」への制裁緩和を検討している。米当局者が14日明らかにした。
トランプ米大統領は先週、ロシア産ディーゼル燃料(軽油)への制裁を一時解除し、ウクライナのゼレンスキー大統領や欧州諸国のほか、米上院の与党共和党議員の一部からも批判が相次いだ。
当局者によると、新たな協議では、これまで制裁対象となっていた船舶による「合法的な石油」の輸送を米国が認める可能性が焦点となっている。これは、制裁対象のロシア産やイラン産ではなく、米政府の制裁対象ではない原油や石油製品を意味する。
同当局者は、湾岸地域からの石油製品と原油の輸送量を増やすことが目的だと述べた。
調査会社エナジー・アスペクツによると、ライト米エネルギー長官は今週、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた世界石油会議に寄せたビデオメッセージで、記録的高水準となっている運賃を引き下げるため、政権が影の船団への制裁緩和を協議していると述べた。
発言の一部は交流サイト(SNS)で配信されたが、ロイターは動画の全編や発言録を入手できなかった。エネルギー省は提供できないとした。
当局者によると、制裁対象船舶の利用を希望する企業は、米財務省に申請する必要がある。
エネルギー省は、影の船団への制裁を緩和しても、ロシアによる原油や石油製品の輸送を支援することにはならないと説明した。財務省は問い合わせをエネルギー省に回した。
ホワイトハウスはコメント要請に直ちに応じなかった。