人を襲うサルがニュースになったのは、8月にネパールを襲った壊滅的な土石流の後だった。10月12日には河川が氾濫して住宅や橋が押し流され、水力発電所にも被害が出ている。
もしもサルに噛まれたら、すぐに医師の診察を受ける必要がある。それほどひどい噛まれ方ではなかったとしても、狂犬病などに感染している疑いがある。
学術誌ジャーナル・オブ・トラベル・メディスンに掲載された2016年の研究によると、世界ではアフリカやアジアを中心に、毎年約5万5000人が狂犬病で命を落としている。
マカク属のサルは、Bウイルス病の原因ウイルスを保有していることもある。アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、こうしたサルに噛まれるなどした場合、まず応急措置を行って、抗ウイルス治療が必要かどうか診察してもらう必要がある。
サルが人を襲うケースはそれほど多くないものの、過去にニュースになったことはある。
2022年には山口市でサルの被害が相次ぎ、3週間で50人以上が襲われた。
市職員は当時、AP通信の取材に対し、サルは非常に頭が良く、後ろからしのび寄って襲いかかったり、脚をつかんだりすることもあると証言。これまでの人生でそんなことは初めてだと語っていた。
人を襲うのはサルだけではない。
インドでは今年に入り、ジャールカンド州の森林で野生のゾウに人が襲われる被害が相次ぎ、9日間で少なくとも20人が死亡した。
人とゾウの衝突は何年も前から発生しており、ゾウによる死者は推定500人に上る。
研究者はゾウと人の衝突についても、生息地の喪失との関係を指摘している。森林面積が減り、人の活動が増えたことも原因とされる。
鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情