[ロンドン 13日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは13日公表した報告書で、主要先進国で国債利回りが上昇している結果、債務水準の拡大を抑えるのが大幅に難しくなっており、フランス、米国、英国などの国々は大きな財政上の課題に直面していると指摘した。

報告書は、先進国の中で経済規模上位10カ国の10年物国債利回りが今年これまでに平均81ベースポイント(bp)上昇しており、先進国全体の政府債務総額を約4兆ドル押し上げる要因になると予想。総額は75兆ドルを突破し、上位10カ国合計では68兆5000億ドルに達するとの見通しを示した。

10カ国の10年物国債利回りの中央値は現在、既存債務の平均金利を161bp上回っており、債務水準を削減するどころか安定化させることすら難しくなっている。

フランスは最も厳しい課題を抱える国の一つであり、債務水準を安定させるには、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字を今年の予測値であるGDP比2.9%から同0.4%まで削減する必要がある。さらに実効借り入れコストが現在の市場利回りまで上昇した場合は、GDP比で約3.1%相当のさらなる財政調整が必要となる。

米国は今年、一般政府財政赤字がGDP比7.5%(2兆4000億ドル)と10カ国中で最大になる見通しで、フランス(5.4%)、英国(4.8%)、ドイツ(3.7%)がこれに続く。

財政赤字比率が今年最も拡大しそうなのはドイツで1.1%ポイント上昇、次いで米国とカナダがともに0.7%ポイント上昇する見通し。一方、最も縮小するのは英国で、0.4%ポイント低下する見込みだ。

2030年までに対GDP債務比率が最も拡大しそうなのはフランスで、12%ポイント上昇して128%となる見通し。米国とドイツがこれに続く。日本の対GDP債務比率は11%ポイント低下して185%になると予想されている。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。