[ロンドン 13日 ロイター] - エネルギー市場分析会社ボルテクサによると、イランの原油輸出量は米国の封鎖措置によって9月の第2週にゼロとなり、10月もそのままの状態になっている。
9月にはイランを除く湾岸諸国からの原油流出量が、米国とイスラエルによるイラン攻撃前の水準より81%増えた。サウジアラビアの輸出回復がけん引した。
・ボルテクサによると、イランの海上からの原油輸出量は9月上旬までの2週間平均が日量23万バレルだった。9月の第2週にはゼロに落ち込み、10月5日現在もその状態が続いている。
・海上タンカーに積載したイラン産原油は8300万バレルまで減少し、うち4300万バレルは米国の封鎖によってホルムズ海峡の西側で足止めされている。
・ボルテクサの海事リスク・インテリジェンス担当ディレクター、クレア・ユングマン氏は「この封鎖は長年にわたる制裁では決して成し得なかったことを実現している。すなわちイラン産原油がペルシャ湾から出ることを物理的に阻止している」と指摘した。
・ユングマン氏はロシア産原油がその穴を埋めたため、中国も以前ほどイラン産原油を緊急に必要としていないと説明した。
・ボルテクサによると、イラン産液化石油ガス(LPG)の9月の輸出量は前月比で48%減り、少なくとも2023年1月以降で最低となった。
・イランからの原油輸出が減少したことで、ボルテクサが「ハイリスク輸出」と定義するイラン、ロシア、ベネズエラの3カ国からの原油のうち、ロシア産が80%を占めるようになった。これら3カ国からの9月の輸出量は日量473万バレルとなり、前年同月の639万バレルから減った。
・ボルテクサによると、カスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)およびKEBCO原油を除いたロシアからの9月の輸出量は前月比6%増の日量379万バレルとなった。