Pete Schroeder Ismail Shakil Saeed Azhar
[13日 ロイター] - 米財務省は13日、大手銀行バンク・オブ・アメリカ(BofA)がマネーロンダリング(資金洗浄)やその他の不正取引の監視を適切に行わなかったとして、総額12億1000万ドルの制裁金を科したと発表した。
財務省によると、BofAは50億ドル超の不審な取引活動について当局への報告を怠った。このうち約10億ドルは、国家安全保障やその他の重点的な金融犯罪リスクに関わる取引だったとされる。今回の制裁金額は同省の歴史上3番目の規模となる。
ベセント財務長官は声明で「金融機関は米国の経済安全保障と国家安全保障を守る最前線にいる。これほど大規模な銀行がマネーロンダリング対策や制裁順守の義務を果たさなければ、その影響は同行にとどまらず、米金融システム全体を重大な不正資金リスクにさらす」と述べた。
財務省は同行がコンプライアンス体制の整備において「収益を優先した」と批判。法執行機関や他の金融機関からの照会に過度に依存し、自社の内部管理体制による監視が不十分だったとの見解を示した。
BofAの広報担当者は「金融犯罪対策は極めて重要であり、適切に対応する責任がある。不正金融対策のため技術分野に数十億ドルを投資し、数千人の従業員を配置している。規制当局が指摘した問題の是正作業は大きく進展しており、完了に向けて取り組んでいる」と説明した。
BofAが14日に発表する第3・四半期決算には、この件に関連して12億ドルの特別損失が計上される予定で、1株利益を約0.17ドル押し下げる見通し。
また今回の制裁金処分の一環として通貨監督庁(OCC)はBofAに対して7億5000万ドルの民事制裁金を科した。OCCによると、同行は2024年の是正命令で指摘されたマネーロンダリング対策上の不備を改善できていなかった。制裁金額はOCCとして過去最大という。
OCCは同行のコンプライアンス体制について「不備があり、効果的に機能していなかった」と述べ、取引監視システムの問題により、数十億ドル規模の取引に関する不審取引報告書(SAR)の提出が遅れていたと指摘した。
さらにBofAは財務省傘下の海外資産管理局(OFAC)に対し1160万ドルの制裁金を支払った。400件を超える制裁違反の疑いが認定され、ロシアやイランを対象とする制裁措置に違反する決済を誤って処理していたという。