Michael Erman Sriparna Roy
[13日 ロイター] - 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は13日、第3・四半期の医療機器事業売上高が2.5%増の86億ドルになったと発表した。中東紛争をはじめとする地政学的な問題を背景に市場予想の87億1000万ドルを下回り、株価は6%以上下落した。
医療機器(メドテック)部門は2四半期連続でアナリスト予想を下回った。米国以外では、同部門の売上高はほぼ横ばいだった。
ジョー・ウォルク最高財務責任者(CFO)はインタビューで、中東紛争、欧州の緊縮措置、中国での価格設定が海外業績に引き続き重くのしかかっているとし、「ただ、その影響は以前よりもやや顕著になっているかもしれない」と語った。
燃料費の高騰を招いている中東紛争は、同社のコストにはまだ影響を与えていないものの、同地域での売上には打撃を与えているという。
J&Jの医療機器担当責任者ティム・シュミット氏は「われわれのパフォーマンスは社内で設定した基準を下回っており、以前投資家に伝えた期待値にも及ばない。端的に言えば、もっと良い結果を出せるはずだ」と述べ、第4・四半期の業績改善に注力していると付け加えた。また、主要市場における医療処置環境は依然として安定していると語った。
同社は昨年終盤、整形外科部門デピューシンセスを独立した企業として分離する意向を表明。ウォルク氏は決算を受けた電話会見で、2027年半ばの分離に向け順調に進んでいると述べた。
ガベリ・ファンズのポートフォリオマネジャー、ダニエル・バラサ氏は、医療機器部門のバリュエーションが低迷していることが「整形外科事業の売却を困難にした可能性があり、それが株価の重しにもなっているかもしれない」と指摘した。
J&Jは、通期売上高見通しの中間値を、従来の1011億ドルから約1012億ドルに上方修正した。また、調整後1株利益見通し(中間値)も11.04ドルから11.10ドルに引き上げた。
四半期の医薬品部門売上高は7.7%増の167億6000万ドル。クローン病やその他の自己免疫疾患治療薬「トレムフィア」の売上高は68%増の24億ドルとなり、アナリスト予想の約22億ドルを上回った。
J&Jの第3・四半期の売上高は254億ドルで、予想の252億8000万ドルを上回った。調整後1株利益は2.59ドルで、市場予想を0.05ドル上回った。