[ニューヨーク 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し下落した。原油価格の下落や米連邦準備理事会(FRB)利上げ観測の後退に加え、米国資産の需要を支えてきた人工知能(AI)に関連した相場上昇を見直す動きが出ていることがドルの重荷になった。
FRBの今後の利上げの道筋を巡る新たな手掛かりを見極めようとする動きが出る中、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、年内にあと1回の利上げを実施することが適切になるとの見方を変えていないものの、2027年に一段の利上げは必要ないとの考えを示したことを受け、ドル相場は一段安となった。
終盤の取引で円は対ドルで0.18%高の158.33円。日銀が発表した9月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は前年比6.8%上昇し、国内企業物価指数は前年比6.8%上昇し、ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値の7.6%を下回った。ただ、日銀による一段の金融引き締め観測に加え、急激な為替変動に対する政府・日銀の為替介入への警戒感も引き続き円相場の支援材料になっている。
ユーロは対円で0.19%高の177.295円。前日には25年11月以来の安値となる176.25円を付けていた。
主要6通貨に対するドル指数は0.37%安の102.18。前日は102.61まで上昇し、2025年4月以来の高水準を付けていた。コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「人工知能(AI)関連株のバリュエーションの強さや持続性に対する懐疑的な見方が強まり、米金融市場への資本流入が鈍るとの見方からドルは下落している」と述べた。
市場ではFRBの今後の金融政策を見極めようと、14日に発表される9月の米消費者物価指数(CPI)が注目されている。FRB当局者2人が追加利上げの必要性を判断する前に一段の証拠を見極める必要があるとの考えを示したほか、ウォラーFRB理事がインフレ期待は「十分に抑制されている」と述べたことを受け、今月の利上げ観測は一段と後退した。
CMEフェドウオッチによると、27─28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが決定される確率は約80%。1カ月前は51%だった。
終盤の取引でユーロは対ドルで0.40%高の1.1198ドル。前日は1.11525ドルまで下落し、25年5月以来の安値を付けていた。
ドル/円 NY終値 158.29/158.34
始値 158.10
高値 158.46
安値 158.02
ユーロ/ドル NY終値 1.1198/1.1200
始値 1.1185
高値 1.1204
安値 1.1186