[13日 ロイター] - 米大手銀行ウェルズ・ファーゴが13日発表した第3・四半期決算は、1株当たり利益が市場予想を上回ったものの、純金利収入と総収入は予想に届かなかった。
1株当たり利益は1.87ドル。LSEGがまとめたアナリストの平均予想の1.85ドルを上回った。
純金利収入は5%増の125億2000万ドルとなったが、市場予想の126億3000万ドルには届かなかった。変動金利資産の適用金利低下や預金コストの上昇、無利息預金の減少が純金利収入に影響した。
2025年に1兆9500億ドルの資産上限規制が解除されたことを受け、同行はバランスシートを拡大し、大手競合にシェアを奪われていた事業での巻き返しを図っている。
ただ融資残高の急拡大に伴い、将来の貸し倒れに備えた引当金も増加。同行は延滞動向に悪化は見られないとしている。
貸倒引当金繰入額は10億3000万ドルと、前年同期の6億8100万ドルから増加した。
総収入は218億7000万ドルとなり、市場予想の223億1000万ドルを下回った。
ウェルズは良好な消費動向を取り込み、クレジットカードと自動車ローンを軸に個人向け融資残高を拡大してきた。
チャーリー・シャーフ最高経営責任者(CEO)は声明で「経済の先行きは不透明で消費者心理もまちまちだが、当行のデータを見る限り個人・法人顧客の状況はいずれも良好だ」と述べた。
マイク・サントマッシモ最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会見で「借り手にも預金者にも、これまで見られた基調に変化が生じていると思わせるような行動の変化は見られない」と述べた。
<投資銀行業務はまちまち>
同行は投資銀行・市場部門に多額の資金を投じており、幹部級のバンカーを採用するとともに、顧客向け融資やトレーディング、その他の資本市場業務への支出を増やしている。
この戦略により、同行は投資銀行業務のランキングで順位を上げ、ネクステラ・エナジーによる同業ドミニオン・エナジーの670億ドルでの買収など、2026年の大型案件の一部で助言業務を獲得した。第3・四半期には、トーマ・ブラボーによるアクセララントの40億ドル超での非公開化で助言を担った。
第3・四半期の投資銀行業務収入は前年同期比10%増の6億1100万ドルだった。ただ借り入れコストの上昇が重しとなり、前四半期比では3%減少した。