[ベオグラード 9日 ロイター] - モンテネグロの警察と国家保安機関は9日、ロシアの有力な軍事ブログ「ルイバリ」の創設者が同国で逮捕され、他のロシア人3人とともに国家安全保障上の理由で国外追放処分になったと発表した。

地元紙ポビエダが関係筋の話として報じたところによると、ロシア国防省の元職員でもあるミハイル・ズビンチュク氏が、妻を含む他のメンバーとともにアドリア海沿岸の保養地リサンで「ロシアの影響力」を広めた容疑で拘束された。

ルイバリはロシアのウクライナでの戦争を扱うブログの中でも特に人気が高く、150万人を超える登録者を持つ。投稿したメッセージで、ズビンチュク氏らは合法的にモンテネグロに滞在し、同国の修道院で撮影する予定だったと説明した。

首都ポドゴリツァのロシア大使館は、逮捕の理由について説明を求めたと明らかにした。

ルイバリはロシアの幅広い活動を扱うウェブサイトや情報配信網の一部を構成している。

英国は7月、ルイバリに関係する10人に制裁を科した。ルイバリはロシア政府から支援を受け、「ウクライナに関する虚偽の言説の拡散や、モルドバ、アルメニアを含む欧州の選挙に干渉してきた責任がある」と非難した。

ロシア政府は、偽情報の拡散や破壊工作展開の疑いを繰り返し否定し、西側が反ロシアのプロパガンダを広めていると主張している。

モンテネグロとロシアの関係は長年、緊張をはらんできた。2016年には、モンテネグロ当局がロシアはセルビアの超国家主義者の集団と共謀してクーデターを企てたと非難。ロシア大統領府はこれを否定した。

モンテネグロが17年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟すると、関係はさらに悪化した。

モンテネグロのスパイッチ首相は今回の逮捕を巡り、同国を不安定化させる試みや、直接的な軍事衝突に至らない行為を指す「ハイブリッド戦」に直面するとの警告があったと述べた。

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