[台北 10日 ロイター] - 米国務省は、台湾東岸沖での中国の海洋活動は「安定を著しく損なう」もので、緊張を悪化させるだけだとの認識を示した。ロイターは先に、8月に同海域で中国の海上民兵船が初めて確認されたと報じていた。
中国は6月以降、沿岸警備隊による定期的な巡視を含め、台湾東岸沖での活動を強化している。
台湾の当局者は、中国が軍、準軍事組織、民間の船舶などを重層的に運用し、海上封鎖の可能性を想定した訓練を行っているとみている。
台湾は、封鎖や有事の際に友好国からの補給ルートとして東岸沖の海域を極めて重要と位置付けている。
米国務省の報道官は、海上民兵の船舶目撃に関する質問に答える形で、米国は台湾東方沖での中国の活動を引き続き懸念していると述べ、「中国の行動は安定を著しく損なうものだ 」と指摘。
その上で「台湾が70年以上にわたり平穏に管理してきた海域に対する権限を主張することで中国は緊張を悪化させ、自ら目指すとしている問題の平和的解決を損なっているだけだ」と述べた。
また、米国は中国政府に対し、台湾への圧力をやめ「台湾の民主的に選出された当局と意義ある対話」を行うよう求めているとした。
中国外務省はコメント要請に応じていない。