Yasmine Ghania Enas Alashray Federico Maccioni
[ドバイ/カイロ 9日 ロイター] - イスラエルのテルアビブに向かっていたアラブ首長国連邦 (UAE)の格安航空フライドバイ機内で副操縦士が機長を襲撃した事件について、UAE検察当局は9日、副操縦士は2001年9月11日に起きた米同時多発攻撃に触発され、この旅客機を乗っ取った上でテルアビブのベングリオン空港のターミナルに墜落させる自爆攻撃を計画していたと明らかにした。
UAE検察当局は9月30日の事件発生を受け、10月1日に捜査に着手。UAEのアルシャムシ司法長官が発表した声明に、フライドバイによる不正行為を示唆する内容はなかった。副操縦士が米同時多発攻撃に影響を受けていたと公に確認されるのは今回が初めてとなる。
捜査当局はフライドバイの採用手続きを調査した結果、事件を起こした副操縦士は操縦士免許の保有や無犯罪証明書の提出など、全ての職業上および保安上の要件を満たしていたと確認。アルシャムシ司法長官は「いずれの手続きでも、副操縦士の過激思想や攻撃計画を実行する意図を示す兆候は見つからなかった」とした。
副操縦士は29歳でオマーン国籍。アルシャムシ司法長官によると、26年1月にフライドバイに入社する前、オマーン航空を含む複数の航空会社で勤務していた。捜査では、副操縦士がオーストラリアに留学していた17年時点から、「過激主義とテロリズム」に傾倒し始めた兆候が確認されたとしている。また、副操縦士は「テロ」を扇動する資料を閲覧したり、ボクシングの訓練を受けたりして、攻撃に向けた精神的、身体的準備を進めていたと捜査当局に供述したことも明らかにした。