Joe Cash
[北京 9日 ロイター] - 中国商務省は9日、王文濤商務相と欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(通商担当)による北京での2日間の協議が「実務的かつ建設的」なものだったと明らかにした。ハイブリッド車(HV)の貿易を巡り、世界貿易機関(WTO)のルールに整合する形での「理解」に達したと発表した。EU側は中国による車の輸出急増を懸念し、協議の主要テーマに位置付けていた。
中国とEUは、中国の電気自動車(EV)を巡るEUの調査関連の審査手続きや、価格に関する事項について、協議を継続することでも一致。WTO規則の枠組み内で特定の品目に対する関税引き下げを引き続き検討するほか、医療機器の市場アクセスに関する対話を続けることも明らかにした。
EUの対中貿易赤字は、1日当たり10億ユーロ(約11億2000万ドル)超に達している。シェフチョビッチ氏は今回の中国訪問で「具体的な成果」を求めると述べていた。
中国とEUは安価な中国製EVの輸出を巡って24年から対立。2025年10月─26年9月までの1年間で、EUのプラグインハイブリッド車(PHEV)の輸入は86%増え、価格は20%下落した。25年のPHEV輸入額に占める中国のシェアは約3割だったが、現在、輸入の半数以上が中国製となっている。双方の対立は、ブランデーや乳製品、重要鉱物などの分野にも拡大している。
中国商務省によると、3回目となる定例協議は27年3月に開催。来年1月には閣僚級のテレビ会合も開く予定だとしている。