Emanuele Berro Friederike Heine
[9日 ロイター] - ドイツ政府の報道官は9日、シュレーダー元首相がロシアのプーチン大統領の誕生日を祝うために自宅を訪問したことに対し、メルツ首相が「深い憤り」を抱いていると明らかにした。誕生会への出席は「完全に倫理に反すると見ている」と説明した。
報道官は「ウクライナ侵攻の責任はプーチン氏にある。命令によって計り知れない苦しみや民間人の犠牲、家族の分断、死傷者を生み出した」と強調した。南ドイツ新聞によると、シュレーダー氏が所属する社会民主党(SPD)の共同党首で、連立政権の財務相を務めるクリングバイル氏も、誕生日を祝うための訪問は「全く容認できない」と述べた。
1998年から2005年まで首相を務めたシュレーダー氏はロシアの経済界やプーチン氏と深いつながりがあるとして、ドイツ国内外から批判を浴びている。過去20年間、石油会社ロスネフチなどロシア企業で複数の要職に就任。先週には、ロシアの小売企業の監査役会に加わった。
プーチン氏は以前、ロシアの欧州との安全保障対話の相手としてシュレーダー氏が望ましいとの見解を示したものの、欧州連合(EU)とメルツ政権は即座にこれを拒否している。