Suzanne McGee

[プロビデンス(米ロードアイランド州) 1日 ロイター] - 投資家にとって四半期末のポートフォリオ調整は通常、機械的な定例作業に過ぎない。しかし、アナリストによると、第3・四半期は債券価格の急落で資産配分が目標から大きく外れるケースが続出し、調整の規模が例年を大幅に上回ったとみられる。

第3・四半期は債券相場が下落する一方で、株式市場は過去最高値圏で推移した。このため株式と債券の配分比率を一定に保つポートフォリオでは、目標の比率に戻すために大規模な売買が行われたとみられる。

JPモルガンのグローバル市場ストラテジスト、ジョーダン・ジャクソン氏は「値動きが激しくなり、目標の資産配分からの乖離も大きいため、今四半期のリバランスは過去最大級になるとみている」と述べた。

今週、どれだけの運用担当者が資産配分を調整し、またどれだけが見送るかによって、第3・四半期末前後の株式・債券市場の売買動向が左右される可能性がある。債券相場を押し上げる一方で、株式相場の重しとなり得る。

ゴールドマン・サックスが今週公表したリポートによると、米年金基金だけで四半期末前後に目標の資産配分に戻すため330億ドルの株式を売却し、その資金を債券に振り向けると予想されていた。

リバランスの影響が全体としてより明確になるのは、第4・四半期の初めとみられる。

こうした資金の流れをリアルタイムで把握するのは難しい。ただ、JPモルガンのジャクソン氏は、ここ数週間の投資信託や上場投資信託(ETF)の資金動向にリバランスの兆候が見られ、投資家が債券の積極的な買い手として浮上していると指摘した。

ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「米国債の下落で、ここ数十年で最も魅力的な投資機会が生まれている一方、株式はかなり割高に見える。通常より積極的にリバランスを行うべきだ」と指摘。「ただ、多くの人にとって、今回はいつも以上に(判断が)難しいのではないかと懸念している」と述べた。

ブラックロックのターゲット・アロケーションETFモデルポートフォリオ群のリード・ポートフォリオ・マネジャーのマイケル・ゲイツ氏は、一部でリバランスを進めていると明らかにした。年末に向けてリスクが低く、上昇余地が大きいと考える株式や債券の分野への配分を増やしているという。「現段階でモデルポートフォリオの株式比率が過度に高くならないようにして、リスクを適正な水準に保っている」と説明した。

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