「素敵だった」と目撃者の投稿も
マッカーサー公園といえば、昼夜を問わず薬物の売人が活動し、過剰摂取者が倒れていることも珍しくないことから地元では犯罪多発地区として敬遠されている。コロナ禍には数百人規模のホームレスが住みついて社会問題となり、市の撤去作業に反対するデモまで起きて180人以上の逮捕者が出たこともある。
現在も周辺には多くの路上生活者のテントが点在しており、ジャスティンに近い情報筋によるとホームレスの人々を支援する一環としてギフトカードや物資を配布するために公園を訪れ、その流れで演奏を行ったものだという。
X(旧ツイッター)には「ジャスティン・ビーバーが突然マッカーサー公園に現れたんだけど? 観客は自分と看護師3人、それにホームレスの男性が14人くらい。信じられない! これって本物だよね? 最後にある男性の車いすにサインをしてあげていて、とても素敵だった」と綴った目撃者の投稿もあり、子供と交流する様子なども拡散されている。
健康上の理由で2022年に世界ツアーをキャンセルしているジャスティンに「いつツアーをしてくれるの?」「お金を払わずに観られるなんてLAの人がうらやましい」「ツアーをやって、売り上げをホームレス支援に寄付すればいいのに」との声も寄せられているが、地元ではジャスティンのパフォーマンスより公園へのポジティブな注目に喜びの声が上がっている。
「麻薬の売人から公園を取り戻し、家族連れが楽しめる場所に再生させるための取り組みが進展している証だ」と綴ったロサンゼルス郡地方検事を務めるネイサン・ホックマンのXの投稿が話題を呼ぶなど、ジャスティンのライブが犯罪の減少や治安改善につながると期待が寄せられている。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年から2025年後半までロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆。現在は札幌を拠点に海外エンタメ情報を発信している。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
トランプ思想・世界経済・安全保障の新常識。今盛んに使われるキーワード50を徹底解説