David Shepardson

[ワシントン 24日 ロイター] - 米主要航空会社で構成する業界団体「エアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)」のクリス・スヌヌ代表は24日、米航空各社は中国から米国への直行便の増便に反対する意向を表明した。同日に首都ワシントンで開催されたイベントで、中国の習近平国家主席が増便の構想を打ち出していた。

スヌヌ氏は、中国の航空会社の8便がロシア上空の通過を許可されている事実が引き続き米航空各社の足かせとなっていると指摘し、中国側の要求に屈しないようトランプ政権に働きかけていると述べた。同氏は「これは些細な問題ではない。ロシアを迂回しなければならないことは、航空会社にとって莫大なコストとなる」と訴えた。

現在、米国と中国はそれぞれ週に約50便の往復便を運航できる。習氏は「双方向の旅行と貿易を促進するため、両国は直行便を増やすこともできるだろう」と語った。

A4Aは先週、中国国際航空による定期便増便の要請に反対を表明。米航空会社はロシア領空を通過できないため事実上、米東海岸から中国への運航が禁止されているのに対し、中国航空各社は米国行きの8便についてロシア領空を通過できることを理由に挙げた。スヌヌ氏は「これは不均衡であり、不公平だ」と主張した上で、中国各社は既に8便の優位性を持っており、さらに優位性を与えることは甚大な影響をもたらすと付け加えた。

米国は2022年3月、ロシアがウクライナに侵攻したことを受け、ロシア機による米空域の通過を禁止した。これに対しロシアは米航空会社による自国上空の通過を禁じた。米国は他国に対してロシア上空の通過を禁止していないが、23年に中国との間で、追加承認される便についてはロシア上空を通過させないことで合意している。

米運輸省は25年10月、中国系航空会社が米発着路線でロシア上空を飛行することを禁止する案を提案した。同省が指摘したのはこの慣行による飛行時間の短縮が、米航空会社に不利益をもたらす点だったが、提案は米政府内からの反対に直面し、中国との通商交渉を控えて棚上げされた。

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