今回の発見について、プラスチック汚染削減に取り組んでいる団体「A Plastic Planet」の共同創設者シアン・サザーランドは「プラスチックに関する限り、『どこか遠い場所』など存在しない証し」と位置付ける。
「プラスチックは長持ちするよう作られている。河川や海流に乗ってはるか遠くまで運ばれ、海底に沈んで海底峡谷にとらわれた状態で、何十年も、それ以上もとどまり続ける。私たちがほんの数分だけ使って捨てたものが、何世代にもわたって生態系の一部になる」
今回の調査では、海洋生物がゴミに付着している様子も確認された。ゴミが人工的な生息地となって、深海の生態系を変えてしまう可能性もあると研究チームは警鐘を鳴らしている。
今回の発見を通じ、最果ての海にまで汚染が及び得ることを再認識してほしいと研究チームは期待する。
「こうした深海の生態系の仕組みや、そこにすみ付いている種の数は、まだ解明の途上にある。それでも我々の活動の痕跡は既にこうした環境にまで及んでいる」。ウルテアガは本誌にそう語った。「深海は空っぽの場所でもなければ隔絶された空間でもない。そこは生きた環境であり、地上の私たちの行動は、想像もできないほど遠い場所にまで影響を及ぼし得る」
【参考文献】
Teso, V., Urteaga, D., Bozzano, G., Bigatti, G., Brogger, M. I., Brusa, F., et al. (2026). Out of sight, hidden into the deep: Marine litter in the Mar del Plata Submarine Canyon (southwestern Atlantic) revealed by ROV survey. PLOS One, 21(9), e0357098. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0357098
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