喫煙者は、非喫煙者に比べてパーキンソン病の発症率が低いことが近年の研究で示されている。その理由の一端を、新たな研究が明らかにした可能性がある。

これまで複数の大規模研究で、喫煙とパーキンソン病の発症リスクには「逆の関連」があることが確認されてきた。つまり、喫煙量が多い人ほど、パーキンソン病を発症する可能性が低い傾向がみられるのだ。

英国の医師3万人以上を65年間追跡し、2020年に学術誌『ニューロロジー』に発表された研究では、喫煙者は一度も喫煙したことのない人に比べ、パーキンソン病の発症リスクが30~40%低かった。一卵性双生児を対象とした別の研究でも、パーキンソン病を発症していない人のほうが喫煙量が多い傾向が報告されている。

そして今月、新たな研究から、この意外な関連を説明する要因の1つとして「一酸化炭素」が浮かび上がった。

パーキンソン病は、震えや筋肉のこわばり、動作の遅れなどを引き起こす進行性の神経疾患である。脳内でドーパミンをつくる神経細胞が弱ったり損傷したりして減少することが、症状と深く関係している。

非営利団体パーキンソン病財団によると、米国では推定110万人がパーキンソン病を患っており、2030年までに120万人に増えると予測されている。

喫煙経験なしでも呼気中濃度が高ければリスク低く
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