世界のがん罹患者数は今後数十年で急増し、2050年には現在より約7割増える見通しであることが、新たな分析で明らかになった。
米国がん協会(ACS)と、世界保健機関(WHO)のがん専門機関である国際がん研究機関(IARC)の研究者らが主導した分析によると、世界で年間に新たに診断されるがん患者は、2024年の約2100万人から2050年には約3400万人に達すると予測されている。これは67%の増加に相当する。
医学誌『CA: A Cancer Journal for Clinicians』に掲載された今回の研究では、生涯のうちにがんを発症する人はおよそ5人に1人に上ると推定された。また、男性では約9人に1人、女性では約13人に1人が、がんによって死亡するとみられている。
ただし、患者数が増える主な要因は、がんそのものに何らかの急激な変化が起きているからではなく、人口の増加と高齢化だ。がんは年齢とともに発症しやすくなるため、長生きする人が増えれば、それに伴ってがんと診断される人も増える。
「67%増えるという予測は、人口が増え、高齢化することを反映したものだ」と、がん専門の医師で研究者でもあるアニール・パウルスは述べる。「個人一人ひとりのがんリスクが3分の2も上昇するという意味ではない」
今回の分析には、世界186の国・地域における34種類のがんを網羅する世界的ながんデータベース「GLOBOCAN」のデータが用いられた。
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