今回の発見は、福音書に記された物理的な状況の考古学的な裏付けにはなるものの、イエスがここに埋葬されていることの証明にはならない。重要性は、この場所と、埋葬場所としての利用、後にキリスト教の礼拝の場として保全されたという事実の組み合わせにある。
サピエンツァ大学の2025年の暫定報告書によれば、今回の発掘調査によって初めて同地の全体的な地形が再現され、ローマ時代から初期キリスト教時代にかけてこの場所がどう変遷したかを記述することができた。
墓室が4世紀のコンスタンティヌス帝の聖堂に取り込まれたことは、その時代までにキリスト教徒がここを崇拝の対象としていたことを物語る。この伝統を1世紀まで途切れずにさかのぼれるかどうかは不明だが、意図してこの場所を保存しようとする取り組みが早くからあったことの裏付けにはなる。
「聖墳墓教会の史実性を信じる人がいようといまいと、何世代にもわたって人々が信じてきたことは客観的な事実だ」とスタソッラはタイムズ紙に語った。
今回のプロジェクトは、聖墳墓教会を共同で管理するギリシャ正教会、カトリック教会、アルメニア教会を結び付ける上でも重要な意味を持つ。フランシスコ会聖書研究所は「考古学者、技術者、歴史家、保存修復の専門家がかかわる前例のない共同プロジェクト」と形容している。
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