[ロンドン 26日 ロイター] - 英国企業の3分の1超が、人工知能(AI)やその他の自動化技術の利用拡大などを理由に過去1年間で若年層を対象とした新卒・未経験者向けの求人数を削減した。ランカスター大学のシンクタンク、ワーク・ファウンデーションが26日発表した調査結果で明らかになった。
調査では大手企業のほぼ半数が、1年前よりも求人数を減らしたと回答した。ワーク・ファウンデーションのベン・ハリソン所長は「若者はここ数年で最も厳しい労働市場に足を踏み入れようとしており、減少する初級職の求人を巡る激しい競争に直面し、安定した雇用基盤を築く機会も少なくなっている」と述べた。
• 企業の36%が初級職の採用数を減らしたと回答。その割合は小規模企業で24%、中規模企業で48%、大規模企業で46%だった。
• 小規模企業の24%が、AIや自動化によって求人数が減少したと回答。この割合は中規模企業で58%、大規模企業で60%だった。
• 企業の73%は、若者が仕事を見つけるのは5年前よりも難しくなっていると回答。
• 調査はワーク・ファウンデーションの委託により調査機関サーベイションが5月7日から5月20日にかけて1001社を対象に実施した。
• 英政府が5月に発表した報告書は「就学・就労中ではなく、職業訓練も受けていない若者(NEET:ニート)」による「失われた世代」のリスクについて警告した。
• 2026年第1・四半期には16-24歳のNEETが100万人超と推計され、2013年終盤以降で最多となった。
• 公式統計によると、今年7月までの3カ月間の求人数は70万7000件で、2021年2-4月以来最低水準となった。
• 求人サイトのアズナは24日、7月の新卒者の求人数が前年同月比49%減少したと発表した。
• 英産業連盟(CBI)は25日、若年層の失業対策として、10月の予算案で給与税の引き上げの一部を撤回し、雇用関連の規制強化を緩和するよう政府に求めた。