今回の研究で、犬が人間の行動に調子を合わせていることが改めて裏付けられた。
「怯えた表情を見た犬が、人間のような感覚でその概念を理解しているとまでは言えないものの、今回の結果は、犬の脳が単に写真の基本的な視覚的特徴に反応しているだけではないことを示唆している」とクアヤは解説する。「写真には、人間の特定の感情表現を区別する情報が含まれている」
今回の実験で犬に見せたのは、いつも一緒に暮らしている飼い主ではなく、知らない人たちの静止画だった。日常生活の中で、犬が人の感情を察知する手がかりはもっと多い。
つまり、辛いことがあった日に寄り添ってくれる犬は、単に飼い主が悲しそうに見えることを認識しているだけでなく、かすかなサインの組み合わせを読み取っているのかもしれない。
研究チームは今後、犬が声やボディランゲージ、臭いなどの情報を、表情とどう組み合わせているのかを探る計画。
【参考文献】Raul Hernandez-Perez, Luis Concha, Attila Andics, Rodolfo Bernal-Gamboa, Laura V. Cuaya. Dog brain representations of human facial expressions: Encoding happiness and differentiating specific negative expressions. iScience, 2026; 116900 DOI: 10.1016/j.isci.2026.116900
曖昧すぎる目標、敵国の軽視、自国軍事力への過信……長期化・泥沼化したベトナム戦争との共通点