David Shepardson Promit Mukherjee

[ワシントン/オタワ 19日 ロイター] - 米国とカナダが貿易協定の合意に近づいている。事情に詳しい関係者によると、米国はカナダで生産された乗用車・トラック、主要な金属に課している一部の関税を引き下げる可能性がある。

トランプ米大統領は19日、同日発動予定だったカナダからの輸入品に対する50%の関税措置を3日間停止したことについて、カナダのカーニー首相と「非常に公平な」貿易協定を巡り合意したためだと述べた。

記者団に対し、米国が「カナダとおそらく合意する」と述べた。カーニー首相もXへの投稿で、両国が「合意に向けて動いている」と表明した。

交渉は22日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)が期限で、米国は200億ドル相当のカナダ製品に対し関税を発動することになっている。

米国務省は19日夜、 ルビオ国務長官が20日にホワイトハウスでアナンド加外相と会談すると発表した。

情報筋によると、交渉の争点となっていたカナダ製の乗用車・トラックに対する米国の関税については、最高税率は25%から15%に引き下げられる見通し。自動車業界幹部2人によると、カナダは関税を10%に引き下げるよう求めている。

また、カナダ産の鉄鋼・アルミニウムに対する関税も現行の50%から25%に引き下げられる見込み。鉄鋼関税の引き下げには、クオータ制(輸入割当制)に関する取り決めが伴う見通しという。割当量は年間400万トンに設定される可能性が高く、これを超える輸入分には当初の50%の関税が適用される見通し。

こうした中、カーニー首相は19日午後、10州の州首相に協議の状況を説明した。

ノバスコシア州のヒューストン州首相は記者団に、カーニー氏が各州に米国産アルコール飲料を店頭に戻すよう要請したと明かした。大半の州は、トランプ氏が2025年にカナダ製品に課した関税に対抗し、米国産アルコールの流通を停止していた。

トランプ氏は、自動車関税についての質問に「彼らは高い税率を支払っていた。われわれはそれを少し引き下げる」と答えた。ただ、自動車関税が今週中に決着するのか、あるいは来年にずれ込む見通しの米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)見直しまで先送りされるのかは不透明だ。

一方、ホワイトハウスは声明で、カナダが米国産アルコール、チーズ、自動車に対する差別的または不平等な扱いを撤廃すると約束したと述べた。

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